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2019年度(令和元年)会計・事業

NPO法人 ろばと野草の会 2019年度事業報告

  1. 事業の成果

2019年度は、2018年度に引き続き、支援体制をはじめとする法人の業務運営体制の整備に力を注いだ1年でした。同時に私たちろばと野草の会が、新しいろばと野草の会へと生まれ変わろうと力強く第一歩を踏み出した1年でもありました。しかしながら非常に残念なことに年明けに発生した新型コロナウイルスの影響で予定していた行事、会議などを中止せざるを得ませんでした。このため、厳しい運営を余儀なくされた年度末でしたが、「事業所の職員の負担を減らし、支援に十分力を注げる環境整備」「迅速で機動性に富んだ運営判断」「職員のスキルアップ、モチベーションの向上」などの視点を踏まえ、2019年度は次の事業に取り組みました。

・重要案件を従来担当してきた人事担当委員会を発展的に解消して、常務理事会(毎月開催)を設立、迅速な運営ができるようにしました。

・事務局業務を整備し、大口預金の管理や給与・手当の支給事務を事務局が担うようにしました。さらに労務・会計事務の一元化などを推進し、事業所職員の負担軽減を図るとともに金銭管理の一層の強化を図りました。

・2018年度から実施した法人による内部監査も引き続き実施し、自ら改善点をみつけ、その後の運営体制に反映させていくシステムも軌道に乗せることができました。

・6年ぶりに基本給のベースアップを実施するとともに、いままで1段階でありました給与表を1級から3級までの3段階の給料表に変更しました。さらに資格手当なども新設し、能力のある職員、経験のある職員をより適正に評価し、そのモチベーションを高め、より良き支援に繋がっていくシステムづくりを行いました。

・自分が所属する以外の法人内事業所で支援業務を経験する人事交流や上司と自らの業務を振り返り、今後について忌憚のない意見交換を行う職員面談をはじめて実施しました。

・長年の懸案でありました利用者の高齢化に向けた対応や就労の場の確保などを協議すべく「高齢化対応プロジェクト」と「就労プロジェクト」の2つのプロジェクトを立ち上げ、職員(常勤職員及び非常勤職員)による検討を開始しました。

・2018年1月にスタートした「ろばと野草カフェ」(通称ろば喫茶)の運営や「区連携事業ポンテカフェ」に事務所を提供するなど地域交流に力を注ぎました。

・地域活動支援センターでありましたろばの家は、2019年6月1日に就労継続支援B型事業所への移行することができました。

この1年で数多くの懸案事項・課題に鋭意取り組みました。残る課題に今後も引き続き努力していかねばならないと同時に、2019年度に改善できた課題やあらたな施策は、当会の将来につながる第一歩にすぎません。この成果を今後につなげるべく、次年度以降も鋭意努力してまいります。 

  1. 障がい福祉サービス事業地域で生活する精神障がい者をサポートするため、その拠点としての地域活動支援センター、就労継続支援B型事業所を運営しました。

(1) 就労継続支援B型事業所 はだしの邑:住所 横浜市中区本郷町1-2 小倉ビル2F  

(2)就労継続支援B型事業所 ろばの家(2019年5月までは地域活動支援センター)   住所 横浜市中区松影町3-11-2 三和物産ビル3F

(3)就労継続支援B型事業所 百合の樹   住所 横浜市中区長者町4-10-1 パルム長者町201

  1. 精神障がい者地域生活支援事業

A.地域で精神障がいを持ちながら安心して生活を送れるようにサポートするため、グループホームを運営しました。

  • 精神障がい者グループホーム ベイサイド西之谷:住所 横浜市中区西之谷町
  • 精神障がい者グループホーム GH見晴:住所 横浜市中区北方町
  • 精神障がい者グループホーム ケアホームこもれび:住所 横浜市南区東蒔田
  1. 障がい者の居場所として、たまり場の運営を支援しました。

(1)ろばと野草カフェ(2019年4月~2020年2月第Ⅳ土曜日開催 場所:事務所)実施回数: 8回、参加人数:71人(延べ人数) 

(2)当事者活動支援 :  合同新年会(2020年1月16日:横浜市不老町地域ケアプラザ)参加者 47人

  1. ろばと野草の会メンバーの生活支援をしました。
  • 電話相談「きらく電話」を運営しました:実施日時:毎週日曜日15時から18時まで、実施回数: 48回、利用数:144件    電話045-902-8029
  • 合同追悼会は、下記のとおり予定しましたが、急遽中止しました。:実施日時:2020年3月19日 
  1. 精神保健福祉に関する普及啓発事業

(1) 広報活動

当会の活動への理解と精神保健福祉の情報提供のため、会報を発行しました。:会報「ろばと野草」(年4回発行 86号・87号・88号・89号)また、当会および各事業所を紹介するホームページを運営しました。:URL https://robatoyasou.com

  1. 精神障がい者の社会参加に関する事業(地域交流事業)

地域や関係諸団体との交流を深めるため、次の事業を開催しました。

  • べてるの家のビデオを見る会を開催しました。:(毎月第2・4火曜日)於横浜市不老町地域ケアプラザ ボランティアルーム開催回数:13回、参加人数:129人
  • 横浜市中区生活支援センターとの共催で、当事者研究を開催しました。:(毎月第3土曜日 於みはらしポンテ地域交流室 開催回数:12 回)
  1. 会議

当会の円滑な運営と組織強化を図り、以下の会議を開催しました。

  • 総会(開催日: 6月8日、場所:横浜市不老町地域ケアプラザ3F多目的ホール)
  • 理事会(開催日:4月16日、7月26日、11月22日、2月21日)
  • 常務理事会(開催日:9月4日、10月9日、12月11日、1月15日)
  • 事務局会(開催日:5月24日、6月28日、8月23日、9月17日、10月29日、12月13日、1月24日、3月27日場所:事務所、百合の樹)       
  • 施設業務連絡会(開催日:7月17日、9月18日、11月20日、1月15日、3月18日 場所:事務所)                          
  • 広報事業部(会報4回発行、編集会議:年8回)
  • 研修事業部(1月18日法人全体研修実施)
  • 地域交流事業部(開催日:随時)
  • 地域生活支援事業部(開催日:随時)
  • 人事担当・規程検討委員会(開催日:7月まで)
  1. 関係諸機関との連携を図るため、各団体の会議に参加しました。
  • NPO法人横浜市精神障害者地域生活支援連合会(市精連)
  • 社会福祉法人みはらし
  • NPO法人横浜市精神障がい者就労支援事業会(横浜SSJ)
  • 中区障害者団体連絡会
  • ことぶきゆめ会議
  • 中区障害者自立支援協議会
  • 南区地域自立支援協議会
  • グリーンジョブサポート(就労支援共同事業体)
  • わーくる(よこはま障害者共同受注総合センター)
  • 中区生活支援センター
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